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スーパーマリオ64のRTA(リアルタイムアタック)を専門に活動している人のブログです

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【マリオ64】うさむねROMを導入したい人向けの記事

2020/10/23: SDカードの話を最新情報に修正
2019/12/20: バージョン"X7"を試したので追記

※質問は受け付けていません。この記事を読んでも導入できない方は諦めてください。

まえがき

この記事は、「実機(N64)での"うさむねROM"の導入方法を教えてくれ!」という人に向けた記事になっている。既に導入済の人は読む必要はないと思う。

細かいところは覚えていないので、内容はざっくりしたものとなっている。全て自己責任で行なってほしい。

 

必要なもの

① EverDrive-64

② 吸出しツール

③ SDカード or microSDカード

④ SDカードリーダ/ライタ

⑤ N64メモリ拡張パック

 

① EverDrive-64

"EverDrive-64"というのは、普通のN64のカセットの頭にSDカードを挿す口があるようなものだと思ってくれれば良い。略称はED。(以下の写真は私のED)

EDにはPAL⇔NTSCのスイッチがついているが、現在はデフォルトがPALなので、使う前にNTSCに変更する必要がある。(私のはSDカード入れるところの中についていた)

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EverDrive-64には、"v2.5"と"v3.0"と"X7"の3種類のバージョンがある。

2019年12月現在、"v3.0"はもう売られておらず"v3.0"の後継として"X7"があるので、"v2.5"と"X7"の2種類だと思ってくれれば良い。

"うさむねROM"を使う場合での主な違いはデータの保存タイミングが違うぐらいである。

v2.5: N64本体の一回リセットボタンを押さないと保存されない

X7(or v3.0): そのままN64の電源を落としても保存される

 

例. "Timer - Stop"項目で、"None"から"GrabX"に変更した場合。

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v2.5: N64本体の電源をそのまま落とすと、次回起動時は"None"に戻っている。"GrabX"を保存するなら、N64本体のリセットボタンを押す必要がある。

X7(or v3.0): N64本体の電源をそのまま落としても、次回起動時は"GrabX"になっている。

なお、保存されるフラグとされないフラグがあるので、注意してほしい。(うさむねROMドキュメント内のスライドに内訳を記載している。)

 

EDの購入に関してはグーグル検索すれば出るので、各自で対応してほしい。

 

② 吸出しツール

これは、マリオ64のROM(データ)を、カセットから吸い出すツールのことである。

うさむねROMの配付元ではパッチのみが配付されていて、マリオ64のROM(データ)にパッチを当てる形で導入することになる。なので、大元となるマリオ64のROM(データ)が必要で、これは、マリオ64のカセットから吸い出さなければならない。

 

吸出しツールの購入や使い方に関しても、グーグル検索すれば出るので、各自で対応してほしい。

比較的安価で有名な吸出しツールとして『N64ダンパー』(以下の写真)というツールがある。このツールは一部のゲームはうまく吸い出せないらしいが、マリオ64はJP版・US版とも正常に吸い出すことができる。

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(追記) その他には『RETROBLASTER PROGRAMMER』という吸い出しツールもある。詳細は割愛するが、このツールは『N64 BLASTER』にデータを書き込むツールとして有名だが、吸い出しとしても使える。

 

③ SDカード or microSDカード

デジタルカメラとかで使うアレである。

(2020/10/23追記) 現在は全バージョンでmicroSDカードになったようです

- v2.5/X7: microSDカード

 

ED用にmicroSDカードを購入する人に向けて、以下に私の意見を書く。

 

- 容量: マリオ64ROMは1つ8MBなので1GBぐらいあれば十分。容量が大きすぎるSDカードだと認識されないことがあるらしい(不明)。

- メーカー: どこのでもいいと思う。

- 規格: microSDカードには色々な規格があるのだが、『〇〇規格はダメ』みたいのはなかったはず。

- その他1: 変換アダプタを使って、microSDカードをSDカードに変換しても問題なく動く。

- その他2: microSDカードはどこでも売ってて安いアイテムだが、(値段関係なく)意外と壊れやすいので、いくつあっても損はない。

 

 (2019/12/20追記) 新バージョン"X7"ではmicroSDカードのみ対応なので注意!

X7では、以下の画像のように、横にmicroSDを挿す形に変わった。(1つ目の写真がmicroSDカードを挿してない時で、2つ目がmicroSDカードを挿した時)

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挿した状態だと完全にmicroSDカードが見えなくなるので見た目はきれいだが、microSDカードの抜き挿しがやりにくくなった。頻繁にmicroSDカードを抜き挿しする人にはうれしくない改良(?)だろう。

 

③ SDカードリーダ/ライタ

②で挙げたSDカードへデータを書き込むのに必要。自分のパソコンにSDカードを挿し込む口があるなら不要。メーカ等は特にこだわらなくて良いと思うが、これも意外と壊れやすいので、スペアはあってもいいんじゃないかと思う。

私はアキバで適当に買った安いやつを使っている(以下の写真)。念のために2個持っている。

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④ N64メモリ拡張パック

N64のメモリを拡張するアイテムで、カセットの前にある四角いカバーを開けたところに挿すものになっている。中古ゲーム屋、もしくはネットショップで売ってると思う。

(追記) 非正規の拡張パックでも動くらしいが、不具合が起こることがあったみたいなので、正規の拡張パックを購入したほうがよい。

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導入の手順

1. OSのダウンロード

EDを使うためには専用のOSを入れる必要がある。OSは以下の2種類あるが、好きな方を入れれば良い。違いは忘れた。起動時のメモリの使い方とかが微妙に違った気がする。

 

A. 公式OS: 公式ページで配付されているOS。

http://krikzz.com/pub/support/everdrive-64/で最新バージョンのOSをダウンロードすればよい。

B. Alt64OS: 有志が作ったOS。

https://krikzz.com/forum/index.php?topic=2079.0のDownloadにあるzipをダウンロードすればよい。

 

2. SDカードのフォーマット確認

データには色々形式がある(データフォーマットと呼ぶ)。EDで使うSDカードは、"FAT32"というデータフォーマットが推奨されている。

データフォーマットの確認方法は、PCでSDカードを読み込んで、右クリック→プロパティで以下の画面を見るだけ。"ファイルシステム"が"FAT32"になってればOK。

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もし"FAT32"でなかった場合は、以下の手順でデータフォーマットを変換する。

この変換作業をやるにあたり、SDカード内に入っているデータが全て消えてしまうので、必要なデータが入っている場合は、どこかに退避しておかなければならない。

ⅰ. SDカードを右クリック→フォーマット(A)を押す。

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ⅱ. ファイルシステム"FAT32"、アロケーション"32キロバイト"を選択して、開始ボタンをクリック。完了まで待つ。

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以上で終わり。『EDが"フォーマットエラー"でSDカード認識してくれない』事象に陥った時は、まずはこの作業をやったほうがよい。

 

3. OSをSDカードに入れる

『1. OSのダウンロード』で準備したzipファイルを解凍し、解凍後フォルダ内にある"ED64"フォルダをコピー&SDカード内へペースト。

以上でOSの導入は終わり。

 

4. うさむねROMのパッチをダウンロード&パッチ 

以下がうさむねROMのページとなっている。

sites.google.com

 

通常、本家ROMをハックROMに変換する時(パッチする時)は、ppfという形式のファイルを本家ROMにパッチするのだが、色々ソフトを入れたりしないといけないので、若干めんどくさい。

しかし、うさむねROMでは、親切なことに、(Windows限定で)独自のパッチャーでパッチできるようになっているので、フリーソフトを使うことなく超簡単にパッチできる。

 

ドキュメントの最初のほうにある"Download"の項目にて、パッチファイルをダウンロードすることができる。windowsを使っている人は、"for Windows users"のzipをダウンロード、macやlinuxを使っている人は、"for Mac/Linux users"のzipをダウンロードする。

 

ダウンロード後、Windowsを使っている人は以下の手順でパッチができる。

ⅰ. "USAMUNE_PATCH_v1.X.zip"を解凍し、解凍後のフォルダを開く。

ⅱ. ⅰのフォルダに事前に準備した本家ROMを入れる。

ⅲ. ⅱで入れたROMを"Patch.cmd"へドラッグ&ドロップする。

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ⅳ. 以下のように"Finish to Patch!!"が出たら、パッチ完了。

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ⅴ. フォルダ内にパッチされたROMができている。

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もし、ⅳで『***.z64 is not valid X(』が出た場合は、事前に準備した本家ROMが正しいものではない(CRCが異なる)ので、ROMを見直してみてほしい。

 

なお、macやlinuxを使っている人は、通常通りppfでパッチすることになるのだが、やり方はググればたくさん出てくるので、ここでは説明しない。

(追記) 最近はWebブラウザでパッチができるらしい。

やり方動画: [Tutorial] Applying A Patch To A ROM In Under 30 Seconds Using The Online Patching Tool - YouTube

Web: Hack64 - Web Patcher

 

5. "うさむねROM"をSDカードに入れる

4.でできた"うさむねROM(z64ファイル)"をSDカード内に入れるだけで良いが、"ED64"フォルダ内にROMを入れるのは避けた方がいいらしい。

 

6. N64を起動

メモリ拡張パックとEDをN64本体に挿す。SDカードをEDに挿すのを忘れないようにする。全て挿し終わったらN64を起動。メニュー画面が現れたら問題なし。"うさむねROM(z64ファイル)"を選択すればROMがロードされる。

 

FAQ

Q1. 既にゲームシャーク(GS)持ってるんだけど、うさむねROMを導入するべき?

A. 私は以下の条件に当てはまるなら導入するべきだと思っている。

① マリオ64で長距離RTA(70枚以上)をやる予定があるor既にやっている人。

② 練習効率を極限まで高めたい人。

⇒ うさむねROMには、"フェードタイマー"や"MISCタイマー"といったGSでは実現できない機能があり、これによって、パートごとのタイムを確認することができるので、練習効率を劇的に上げることができる。短いスターばかりの短距離RTAでは、これらの機能はなくてもそこまで差はないと思う。

 

③ マリオ64以外の64タイトルのRTAをやる予定があるor既にやっている人。

⇒ 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『バンジョーとカズーイ』では既にプラクティスロム(練習特化ロム)があるので、EDがあればそれらも使うことができる。今後、需要に応じて別64タイトルのプラクティスロムが出てくると思うので、持っていて損はない。

 

④ RTAするだけじゃなくて、アイデア作りや調査とかもしたい人。

⇒ うさむねROMには、内部のメモリを見る機能やレベルリセット時の乱数を固定する機能等、調査するのに便利な機能も含まれている。また、セーブステートのスロットが6つあるので疑似的にタスることもできるし、MISCタイマー等を使うと、"思いついたアプローチがどれぐらいのタイムとなるのか"を、編集ソフト無しで知ることができる。

 

⑤ 導入後にマリオ64を合計1日以上(24時間以上)練習する予定のある人。

⇒ 仮に練習を時給1千円でやるとすると、時給1千円 × 24時間 = 2.4万 ≒ EDの値段 + α で元が取れる。

 

Q2. GSもEDも持ってないんだけど、いきなりED+うさむねROMを導入するべき?

A. Q1の回答と同じ。

 

Q3. EDのメニューの壁紙ってどう変えるの?

A. ここに載ってる。壁紙変更 - everdrive64 @ ウィキ - アットウィキ

 

Q4. ED上でGSコードを適用するのと、事前にチートをパッチしたロムを使うのだと、どちらが良い?

A.事前にチートをパッチしたロムを使う方が良い。GSコードを使うとロードが遅くなるとか色々あるらしいので。

 

Q5. うさむねROMにGSコードを適用しても良い?

A. うさむねROMは本家ROMのオリジナルの処理に手を加えているので、GSコードを適用したせいで、手を加えた部分とアンマッチしてバグる可能性がある。なので、推奨しない。

 

Q6. EDに関する日本語のウィキとかないの?

A. トップページ - everdrive64 @ ウィキ - アットウィキ。ただしv2までについての情報のみ。

 

Q7. EDはN64(J)でもN64(U)でもどちらでも使えるのか?

A. 使える。カセットの形はN64(J)にも(U)にも対応している形なので、カセットを加工する必要はない。

 

Q8. EDでマリオ64のハックってできるの?

A. 殆どのROMがそのままの状態では動作しない、もしくは動作してもテクスチャ等のバグが多い。一部のROMではスクリプトを適用することによってそれらのバグを改善することができる。

The SM64 Console Compatibility thread. - ASM and Data Repository - SMW Central

ただ、改善したとしても、まともに動けるステージは少なくて、ステージに入った途端フリーズするみたいなのがほとんどである。

 

私が試したのは以下。

Super Mario 74: 改善しなくても動かすことができるが、常時『ウォーターランド』にいるみたいな処理落ちになっていたと思う。

上記で挙げたスクリプトを適用した上で、"No music(ラグ削減できるほう)"を適用したロムであれば、処理落ちをほぼゼロにすることができ、序盤のステージならいくつかまともに動かせる。ただ、ステージインでフリーズしてしまうステージも結構あった気がする。

Super Mario Star Road: 改善しないと起動しない。上記で挙げたスクリプトを適用した上で、"No music(ラグ削減できるほう)"を適用したロムであれば、ぎりぎり動かせる。ただ、それで動かせたとしても常時『ウォーターランド』にいるみたいな処理落ちなので、使い物にならない。また、ステージインでフリーズしてしまうステージが多い。

 

むすび

なぜうさむねROMという名前なのか。

『あくまでぼくの考える最強の練習ROMで、基本的にぼくが必要だと思う機能だけを入れているから』なのが表向きの理由だが、実は、『"うさむね"という日本語を使えば、呼び方で日本語が分かるかどうかすぐ判断できるじゃん』という裏の理由もある。